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【ストロボの制限とは?】一眼カメラで料理写真ライティングの練習!

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料理写真のキモは、「ライティング」と「スタイリング」?!

料理写真て難しいですよね!雑誌などで素敵な写真を見ても、なかなかそんな写真は撮れない…ワタシもまだまだなので、ちょいちょい練習しています。

上手い写真を観察すると、

  • シズル感
  • 雰囲気

あたりがキモな気がします。

シズル感とは、具体的には「適切な量のハイライト」
雰囲気とは「テーマに合った色味と、全体のスタイリング、写真のボケ感」

に集約されるのではないでしょうか???

と、いうことで、全く同じ素材を、全く同じスタイリングで撮影。ライティングをメインに変更して雰囲気を変える実験をしてみました!

1つめ:ライティングの工夫で、「シックで高級なイメージ」を目指す!

まずは、こちらの写真。テーマは「ハードなライティングでシックで高級なイメージに!」です。

具体的には

  • 落ち着いた露出
  • 立体感のあるライティング
  • 印象的なシャドウ部

を目指します!セッティングは

  • ライティング:左上45度から透過アンブレラ
  • クリエイティブスタイル:クリア
  • ホワイトバランス:オート(スタンダード)

です。ライトを左上45度にセットするのは、料理を半逆光気味に撮影し、立体感を出すためです。半逆光が一番ドラマティックに写るのは、人物ポートレートなどと同じですね!

クリエイティブスタイルとは?

クリエイティブスタイルとは、ソニーのカメラに搭載されている「あらかじめセットされた『画作り』の基礎となる画像スタイル」のことです。他社では「ピクチャースタイル(キヤノン)/ピクチャーコントロール (ニコン)/ピクチャーモード(オリンパス)/フィルムシミュレーション(富士フイルム)/カスタムイメージ(ペンタックス)」などと呼ばれています。

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クリエイティブスタイルについて説明します。デジタル一眼カメラ α(アルファ)で写真撮影を楽しむ。ソニー デジタル一眼カメラ α(アルファ)のサポートページ。

では、作例をどうぞ!

1)f4.0

2)f5.6

3)f8.0

4)f11.0

2つめ:セッティングを変えて「優しくて温かなイメージ」を目指す!

全く同じ素材でセッティングを変えてみました。こちらのテーマは「明るくフラットなライティングで、優しくて温かなイメージに!」です。

具体的には

  • 明るめの露出
  • フラットなライティング
  • 柔らかくて最小限なシャドウ部

を目指します!セッティングは

  • ライティング:左上70度くらいから透過アンブレラ。右手前に第2ストロボとレフ板
  • クリエイティブスタイル:ポートレート
  • ホワイトバランス:オート(白残し)

です。さきほどよりライトをトップライト(真上からの光)気味に変更し、全体的に光が回るようにしてみました。また、右手前にレフ版を置くことで、素材の右下に落ちるシャドウを弱めています。

クリエイティブスタイルはポートレートにしてみたのですが、いかがでしょうか?このあたりは、実現場ではRAW撮影しておいて、現像時に調整するのが良いかもしれませんね。

また、本来であれば「優しくて温かなイメージ」を目指すなら、プレートなども明るい色味の物に変更すべきだったと思います。練習ということでご容赦くださいw

1)f4.0

2)f5.6

3)f8.0

4)f11.0

「f(絞り)値」はどれが正解?!変えたらどうなった?

f値に関しては、利用シーンやクライアント様のご意向によるので、どの絞りが正解ということはありません。ただ、絞りを絞った(数値を大きくした)分、光の入ってくる量が減って写真が暗くなりますので、明るさを「感度」で補うために、ISO感度を100〜800程度まで上げています。

ISO感度を上げると、写真にノイズ(ザラザラ感)が出てきます。今回の被写体はあまり気になりませんが、つるつるした被写体や、明るい被写体だとノイズが気になるかもしれませんね。

ISO感度を上げた場合のノイズが気になるのであれば、代わりにシャッタースピードを下げる(1/xxの、xx部分を小さくする)ことで写真を明るくすることもできます。つまり、シャッターを長く開けておくことで光を多く取り込むのですね。

ところが、今回の撮影はストロボを使用している関係上、シャッタースピードの変えられる範囲に制限がかかります。それが「ストロボ撮影同調速度」の制限です。

ストロボには「撮影同調速度」という制限がある

「撮影同調速度」とは、カメラの「シャッタースピード(シャッターが開いている時間の長さ)」と、「ストロボが閃光を発している時間の長さ」が「同調」できる速度のことです。

通常のストロボは、1/250以下のシャッタースピードまでしか同調できないことが多いです(ストロボの機種による)。

このような機種で、シャッタースピードを1/250より早く(シャッターが開いている時間を短く)すると、「写真の後ろ半分が暗い」などの現象がおきます。つまりシャッタースピードにストロボの閃光時間が「同調」できず(間に合わず)、後半が暗くなってしまうのですね。

ですので、ストロボを使用する場合は、そのストロボの性能(どのシャッタースピードまでついていけるか)を知った上で、それより低いシャッタースピードで撮影しなければなりません。

なお、一部高級なストロボなどには「ハイスピードシンクロ対応」のものがあります。この場合、「ハイスピード」とは「高速シャッター」、「シンクロ」とは「同調」という意味ですので、「高速シャッターにも同調できる」という意味になりますね。

このような機種ですと、シャッタースピード「1/8000」などにも同調できるため、一瞬の動きを止めたい撮影(ミルククラウンなど)にも対応可能となります。

今回の完成形はこちら!\(^o^)/

と、いうわけで、もろもろ試行錯誤して、こんな仕上がりになりました!

いかがでしょうか?美味しそうに撮れてるかな?よかったらコメントお寄せくださいね!\(^o^)/

光は左から?それとも右から???

自然光でもそうですが、ライティングをするときに悩むのは

光源は写真の左側にあるべきか?それとも右側にあるべきか???

問題です。上手い人の写真を見ても、「確実にこちら!」というようなキマリは無いみたいですね。

とはいえ、ワタシは通常「左上に光源をセットする」ことにしています。これは

視線は左上から右下に流れるからです。もちろん横書きの場合に限りますが、写真をご利用いただく媒体(例えばWEBサイトやSNS)は、横書きが多いですよね。で、あれば、

ユーザの視線の動きに合わせて、光も左上から右下へ流れるのが良い

と思っています。(もちろん、縦書きコンテンツや、特別なデザインが決まっている案件なら別ですよ♪)

みなさんはいかがですか?よかったら教えて下さいね!\(^o^)/

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