三脚選びで大切なのは材質でもメーカでもない…「高さ」だ!
前回の記事で「三脚は『複数システム』で選ぶべし!」と提案させていただきました。
今回の記事では、いよいよ具体的な検討項目のうち、重要にも関わらず忘れられがちな「高さ」についてご説明しますね!
「三脚は『複数システム』で選ぶべし!」にご納得いただけた方も、ご納得いただけなかった方も、どうぞお読みくださいませm(_ _)m
そもそも三脚はなんのためにあるのか?
ところで、質問です。そもそも三脚はなんのためにあるのでしょう?
…
…
…
ちゃんと考えてね?w
…
…
考えてくれました?w
…
どうでしょう?多くの人は
「え?手ぶれとかしないようにカメラを固定するためでしょ?」
「同じ構図を維持するためにカメラを固定するんでしょ?」
と答えるのではないでしょうか?
素晴らしい!大正解です!\(^o^)/
これらは、「カメラ+レンズ(+ストロボなど)を支えるのに十分な強度がある、ということですね!そして、三脚の強度の一つの目安として「耐荷重」という指標があります。「耐荷重」については後ほどご説明しますね!
「カメラの固定」が重要なのはわかりますが、実は、三脚の役割はそれだけではありません。もう一つの重要な役割、
「高さを自由に選ぶ」
ということを忘れてはなりません。
「高さ」が必要なのはどんなとき?
例えば、夜景撮影の場合。
多くの撮影場所にはフェンスなどがあり、カメラがフェンスより低いと自由に構図が決められなかったりします。この場合は、十分な高さのある三脚があれば、自分のアイレベルより高いところから撮影ができますね!
他にも、高さが必要な場合は
- 運動会などでギャラリーの頭越しに撮影する(マナー問題は今は触れません)
- 料理フォトなどを俯瞰に近い角度(見下ろし)から撮影する
などがあります。
ちなみに、三脚を高くセットすると、ファインダーが覗けない場合があります。その場合は
- 背面画面を下から見えるようにセットする
- スマホアプリなどでリモート撮影する
- 自分が台に載る
などの解決方法があります。
特に、「スマホアプリなどでリモート撮影する」はシャッターも切れるので、便利ですよ!
「低さ」が必要なのはどんなとき?
また逆に、小さな山野草の撮影など、かなり低いところからカメラを構えなければならない場合もあります。このような場合は、小型でローアングルが狙える三脚が必要ですね!あとは
- 卓上から料理を撮影する
- 風景などをローアングルからアオリをつけて撮影する
なども小型の三脚が便利ですね!
結局「用途にあった『高さ』の三脚を選ぼう!」ってなるよね?w
撮影シーンを想像すると、いろいろなバリエーションが有ることがわかりました。それらに対応するために、まずは「自分が何を撮りたいのか?どんな撮影の時に三脚が必要なのか?」を検討した上で、それに見合う高さ(低さ)の三脚を順番に選ぶようにしましょう。
特に「高さ」は足りないと三脚の出番が減ります。ていうか、撮りたいものが撮れないことも…。ショップなどでは「自分の目の高さを中心に…」みたいなアドバイスをされることも多いですが、自分の撮影目的に本当に足りているか、よく検討しましょう。
三脚の高さを選ぶときは、「極力、エレベータを使わないで、脚の高さだけで足りるように」検討します(エレベータなし全高)。
「エレベータ」とは、「三脚の中心にある垂直に上下する棒」のことです。ちょっとした高さ調整に便利ですが、ブレやすいのが欠点です。ですので「エレベータ」は脚だけではどうしても高さが足りないときや、ちょっとした高さ調整のみに使うようにします。
とはいえ、エレベータ無しで十分な高さの三脚を選ぶと、巨大なものになりがちです。このあたりはご自分の使用目的や体力、予算とのバランスで決めるしかありません…(;_;)
「カメラと三脚の相性」も大事!
さて、必要な高さが決まったら、次は「カメラと三脚の相性」を考えます。ご自分の使うカメラ+レンズが「小型」なものであれば、三脚も脚が細めで軽量なものでも大丈夫です。
カメラ+レンズが大きい、あるいは重い場合は、三脚もしっかりとしたものが必要です。特に望遠レンズを多用する方は三脚も慎重に選びましょう。製品によっては「耐荷重」や「パイプ径」というものが明記されている場合があります。
「カメラと三脚の相性」を計るには「耐荷重」を参考にする!
「耐荷重」は、「どれくらいのカメラ+レンズ(+ストロボなど)まで載せられるか」という重さの制限です。耐荷重を超えると直ちに使用できなくなるわけではありませんが、最悪カメラの落下などに繋がりますので、余裕を持って選ぶほうが良いですね。
「パイプ径」は「脚の部分の太さ」のことです。脚は太い部分と細い部分がありますが、「パイプ径」で表示されるのは通常「最も太い部分」です。
「パイプ径」は太い方が三脚は安定しますが、その分重くなりますし、収容時も嵩張ります。過剰になりすぎないように選びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?三脚選びで意外と忘れがちな「高さ(低さ)」の重要性にお気づきいただけましたか?
- 高さが足りないと撮りたいものが撮れないこともある!
- いろいろな撮影バリエーションに対応しようと思うと複数の三脚が必要になるよね
- 「耐荷重」を参考にすれば「カメラと三脚の相性」がわかる!
三脚選び、ここまでは「必須」の項目でした。次回は「素材」や「雲台」などについてお話します。ここからは「好み」の世界ですよ〜!やっと自由に選べますね!やった〜!\(^o^)/
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