camera/photograph

【自分にあった三脚を探そう!part3】三脚選び、お好みで決めていいのはこちら!

この記事は約6分で読めます。

「高さ」と「耐荷重」が決まったら、あとは自由に選んでOK!

前前回の記事で「三脚は『複数システム』で選ぶべし!」と提案させていただきました。また、

前回の記事で「三脚選びは『高さ』と『耐荷重』がキモ!」とご説明させていただきました。

どれくらいの「高さ」「耐荷重」の三脚にするか決まったら、ここから先は好みの世界です♪

材質をアルミにするか、カーボンにするか

三脚の材質はアルミとカーボン(Carbon Fiber Reinforced Plastics=炭素繊維強化プラスチック)がほとんどです。

アルミのメリット・デメリット

アルミは昔からあるおなじみの素材ですね!

メリット

  • 安い場合が多い
  • 曲がることはあるが、割れたりしない。

デメリット

  • ブレがなかなか収まらない
  • 鉄などよりは軽いが、カーボンよりは重い場合が多い
  • 寒いときはめっちゃ冷える。暑いときはアチアチになる。

カーボンのメリット・デメリット

カーボンは比較的新しい素材ですが、かなり普及してきましたね。

メリット

  • ブレの治まりがアルミより早い
  • 軽量にしやすい
  • アルミのように冷え冷えにならない
  • 見た目かっこいい笑

デメリット

  • 高め
  • 非常に強い素材だが、まれに割れることがある

最近はカーボンがちょっと優勢でしょうか…。

伸縮を何段にするか?

三脚は、使用時の高さと、収容時の長さのバランスを取るため、2段、3段、4段、5段などと伸縮の段数が工夫されています。

段数が多いメリット

  • 収容時の長さをコンパクトにしやすいです。

段数が多いデメリット

  • 脚が細くなりやすく、振動に弱くなります。

車移動などで長さが気にならないなら段数少なめ、徒歩移動や航空機使用などが多いなら段数多めが良いかもしれませんね!

ちなみに、航空機は三脚などの機内持ち込みに制限があります。

 

例えばANA国内線では「60cmを超える三脚(及びアンブレラ等)」は機内持ち込みが出来ません(2021年3月現在)。

 

その他航空会社や国内/国際の別でも制限される場合がありますので、十分に注意しましょう。

トラベルタイプの三脚とは?

 

三脚の中には、収容時のサイズをコンパクトにできる「トラベルタイプ」のものもあります。段数と合わせて検討してみましょう!

脚のロック方式は何が良い?

三脚には、脚を伸縮した後、固定するための「ロック機構」が付いています。ロック機構の2大勢力はねじ込み式(ナット式)とワンタッチレバー式です。

ねじ込み式のメリット・デメリット

脚のナット部分を回すことで、ネジのように締め込んだり緩めたりできます。

メリット

  • 3段分など一気に回せる(製品による)
  • 固定強度を締め込む力で調整できる
  • 壊れにくい
  • 収納時に嵩張りにくい

デメリット

  • ワンタッチレバー式よりちょっとめんどい?(製品による)

ワンタッチレバー式のメリット・デメリット

レバーの開け締めでロック/ロック解除ができます。

メリット

  • 3段分など一気に開け締めできる(製品による)
  • ねじ込み式よりカンタン?(製品による)

デメリット

  • 壊れやすい
  • 固定力が低下しやすい
  • 収納時に嵩張りやすい
  • たまに指を挟むwとっても痛いww

番外!ダイレクトコンタクトパイプ式

ベルボン社の「ウルトラ 455」など、ごく一部に使われている特殊な方法です。
ねじ込み式に似ていますが、ナット部がなく、パイプそのものに固定の仕組みが加工されています。

メリット

  • 一番下のパイプをひねるだけで、順番に全段のロック/ロック解除ができる
  • ねじ込み式よりもさらに嵩張らない
  • 操作が非常にカンタンで、早い
  • 伸縮比が非常に高く、関節部が強い
  • 軽い(たぶんw)

デメリット

  • ごく一部の製品にしか使われていない
  • 縮める時に手が汚れるw

「ウルトラ 455」ワタクシ使っていますが、すっごい便利ですよ!一度お試しアレ♪

「ウルトラ 455」ののページはこちら!

雲台(うんだい)を選ぼう!

雲台とは、三脚の脚部分とカメラをつなぎ、自由な角度で固定できるようにする部品のことです。大きく2つの方式があります(ビデオ雲台は割愛します)。

自由雲台(ボール雲台)のメリット・デメリット

1つまたは2つのツマミで、上下、左右首振り、縦横切り替えがセットできる雲台。

メリット

  • 軽くてコンパクトにしやすい

デメリット

  • 操作が難しい
  • カメラを支えながら操作しないと、調整できない(片手で操作できない)

3way雲台のメリット・デメリット

上下、左右首振り、縦横切替が別々にセットできる雲台

メリット

  • 構図が調整しやすい
  • 片手でも操作できる

デメリット

  • レバーが嵩張る
  • 安い製品は水平が出てないこともある

雲台は、初心者のうち、あるいはデカいカメラとレンズを使うときは3wayのほうがカンタンな印象があります。

また、あまり安い製品だと固定精度が低く、重いレンズを支えきれなかったりしますので、要注意です。ちゃんとした製品かどうか試すには、カメラを縦位置にセットしてみると良いでしょう。

また、雲台は交換できることが殆どです。クイックシューの統一と合わせ、必要に応じて交換も検討しましょう。

ユニークな機能は必要か?

製品によっては、ユニークな機能がある場合があります。例えば

  • 真俯瞰(真上からの見下ろし)撮影ができる
  • スマホホルダが付いている
  • トレッキングポールの代わりになる
  • 一脚にも使える
  • 簡易椅子になる
  • マイクスタンドのようにコンパクトで背が高い
  • カメラを上下逆さまにセットできる

などなど。これらは必ずしも必須ではありませんが、必要な人には必要な機能とも言えます。

特に真俯瞰は意外と出番も多く、便利ですよ♪

ちなみに、一脚と三脚は似て非なるものです。

 

一脚は三脚の代わりにはなりえませんので、まずは三脚の入手をオススメします。

 

一脚についてはまた別の記事でご説明しますね!

ブランドや国で選ぶ

ココまで来たら、あとは見た目や、どの国の製品か、など、好みで選びましょうw!

有名メーカーの製品はラインナップも多く、わりと似たような製品が見つかったりもします♪

まとめ

いかがでしたでしょうか?

3回に渡って連載しました【自分にあった三脚を探そう!】ですが、今回で終了です!

あ〜めっちゃ気合い入れて書いたわ〜w

三脚選びはホント難しくて、それでいて選び方を説明してくれるところが意外となかったので、ワタシも随分悩みました。三脚の用語説明や区分の説明はあちこちにあるんですけどね!

今回のまとめは

  • 材質はアルミとカーボンがあるよ
  • 伸縮の段数によってメリット・デメリットがあるよ。特に飛行機を使う人は気をつけよう!
  • 脚のロック方式とオススメ
  • 雲台は自由雲台と3way雲台があって、交換もできるよ
  • 製品によってはとてもユニークな機能があるよ
  • 最後はブランドや国で自由に選ぼう!

あなたの三脚選びのご参考になれば嬉しいです!最後までお読みいただき、ありがとうございました\(^o^)/

コメント

  1. 加藤紀子 より:

    三脚選びは難しいのに、選び方を説明してくれるところは意外と見つけられない。まさにそうでした。今はビデオ雲台もたくさん出ていて、メーカーのパンフレットは分厚くなるばかりで、自分が欲しいものにたどり着けない!ネットだとますます迷路にはまり込む!買う前から底なし沼!と、思っていました。とてもよくわかって嬉しかったです。ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました